編集部
湘南でFPとして活躍しているマグロさん。よろしくお願いいたします。
マグロ
よろしくお願いします

今の時代、定期預金では資産は増えない

高齢化社会で95歳まで生きるとすると、退職後の30年間で年金だけでは2,000万円不足するという報告書が大きな問題になっています。ポイントになるのは、この金融審議会市場ワーキンググループ報告書の「高齢社会における資産形成管理」に記載されている「自助」という二文字です。

自助とは、文字通り「自分のことは、自分でなんとかしろ」という意味になります。年金による公助では補いきれない分は、自分の力でカバーする必要があるということです。

老後に向けた資産形成というと、働いて貯金をするというイメージが日本では強いですが、現在の日本はアベノミクス以降、異次元金融緩和による超低金利政策が継続しています。仮に100万円を定期預金しても、金利は0.01%ですから利息分はわずか100円です。ローリスクの定期預金ではまったく資産を増やすことができません。

編集部
1970年〜1980年代、郵便貯金の単なる10年定期預金の金利で、8〜12%とかあったとか

それでもハイリスクの資産投資を行い元本割れになるよりましと考える方もいますが、実際この低金利であれば、預金をしていると物価が上昇した分だけ資産は目減りします。自宅のタンスにしまっておいたら余計資産価値は下がっていくでしょう。

かといって今から質素倹約な暮らしをして収支を減らしても、さすがに2,000万円の資産を築くのは困難ではないでしょうか。ではどうやって資産形成していけばいいのでしょうか?

重要なことは「なるべく若い頃から」、「できるだけ早い時期から」少しずつでも投資運用をしていくことです。

編集部
若いうちから

複利効果は期間に比例してアップする

収入の少ない若い頃から投資といわれても戸惑うかもしれません。退職金を貰って資金に余裕ができてから始めようと考えている方も多いでしょう。しかし、それではもったいない点が2点あります。

ひとつは、退職後にいきなり投資を始めようとしても金融リテラシーが不足しているので、よくわからないまま投資信託を始めて、損失を出すといったケースがあります。運用のプロがリスクマネジメントしてくれるからといって必ず利益が出るわけではありません。自分なりに投資について勉強し、経験して金融リテラシーを高めておく必要があるのです。それこそがまさに「自助」の資産形成でしょう。プロに資産運用を任せることは決して間違ったことではありませんが、「何がリスクとしてあるのか」「世界経済はどのように動いているのか」「リスクヘッジには何が必要か」といった視点はしっかり養っておくべきです。

また、有名な物理学者アインシュタイン氏は「複利こそ宇宙でもっとも偉大な力である」と述べています。

500万円の資金を年利10%の資産運用をすると、単利の場合、1年間で50万円の利益ですから10年間では500万円の利益になります。しかし、複利は、当初の投資額に利益を加算し、そこに利息がつきます。これが複利だと最初の1年は50万円の利益と変わりませんが、2年後は550万円の10%ですから55万円の利益になります。10年間でおよそ797万円の利益です。「複利は投資期間が長いほど効果を発揮する」のです。

編集部
なるほど。利息は使わないのね。

このように早い時期から投資を始めていった方が有利なのです。将来に備えて、少しでも投資していくことが大切です。

編集部
ありがとうございました。

藤沢市にある証券会社

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