子どもの教育費や住宅費など将来のライフプランを見据えて、NISAへの加入を検討されている方も多くいらっしゃることでしょう。そこで、NISAに加入する際の金融機関と商品選択のポイントを解説します。

金融機関選びのポイント

まず、NISAで資産運用を始める際には、NISAを取り扱っている金融機関でNISA口座を開設する必要があります。前にもお話しましたが、そのNISA口座は一人1口座のみと定められていることから、どの金融機関を選択するかを十分に吟味する必要があるといえます。

金融機関選びのポイントの1つ目は、幅広い商品ラインナップを提供していることです。金融機関によってNISAに対応した提供商品・サービスは異なっています。

たとえば、投資信託の積み立て方式に対応していなかったり、株式の取引ができなかったりするケースが考えられるため、様々な投資ニーズを満たすことができるよう充実した商品ラインナップを提供する金融機関を選択するのが良いでしょう。

金融機関選びのポイントの2つ目は、手厚いサポート体制を構築していることです。NISAに加入する際の申し込み方法や手順、商品購入方法などを丁寧に優しく教えてくれるNISA専用オペレータがいるか、金融機関の支店で顔を合わせてじっくり相談をすることができるかなどを確認してください。また、平日働いているサラリーマンにとって土日も対応してくれる金融機関は非常に利便性が高いと考えられます。

商品選択のポイント

次にNISAの商品を選択する際、特につみたてNISAは最長20年間におよぶ資産運用となります。また、NISAで購入可能な投資信託を保有している間は、「信託報酬」と呼ばれる管理手数料がとられます。そのため、極力信託報酬が低い投資信託を選択することが、自身の運用パフォーマンスを高めるために大切といえるでしょう。

実際に、同じ3%の運用利回りで、信託報酬が年率1%と年率0.189%の投資信託を20年間運用した場合、リターンは25.5%も差が出る結果が示されています(*2)。このように客観的データが示す通り、長期間にわたる資産運用を検討している場合、コストを意識した商品選択が重要になります。

これまでNISAに加入する際の金融機関と商品選択のポイントを解説してきました。ファンド評価などを手掛けるモーニングスターでは、主要投資信託の信託報酬を比較できるページ(*3)などもあり、幅広い選択肢から商品を選ぶ際に便利なサイトですので、ぜひ利用してみて下さい。

さいごに

いろんな税金が上がっていく中で、NISAは数少ない非課税制度です。老後の資産形成等にも向いていますし、個人年金やiDeCoのように解約時期に制限もありません。かなり自由度の高い制度ですので、資産運用をする際にはまず第一に検討していただきたいと思います。

参照

*1金融庁

https://www.fsa.go.jp/policy/nisa/20190213/01.pdf

*2三菱UFJ国際投信

https://emaxis.jp/lp/slim/pr1/index.html

*3モーニングスター

https://www.morningstar.co.jp/fund/cost/index.html

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